おっさんが本や映画の感想を淡々と垂れ流していくブログ

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感動した、というより驚愕した【世界で一番透きとおった物語】

ふとYou Tubeをみていたら、ものすごく激推されていたので気になって読みました。

 

「世界で一番透きとおった物語」杉井光

 

帯にもデカデカと「ネタバレ厳禁」とかいてあります。You Tubeの動画でもストーリーのほんの触りの部分しか触れていませんでした。ネタバレを言うわけにはいかないのでとにかく騙されたと思って読んでほしいと熱心におっしゃってましたね。

 

その熱意にあてられて、本屋さんで見かけたので買って読みました。あれだけネタバレ厳禁、ネタバレ厳禁と何度も言われていて分けがわかったときは、驚愕しました。

 

この作者、マジか。こんなことよく思いついたな。思いついたとしても実際にやろうとは思わんやろ普通・・・って思いました。

 

たぶんですが、このマネをしようとする人も現れないでしょうし、この作者も二度とやらないんじゃないでしょうか。

 

とにかくすげー!っと拙い語彙で作者を称賛したくなりました。

 

一応あらすじの触りの部分だけでも紹介すると、主人公は書店に勤める青年で、母親はすでになくなっています。父親は大御所のミステリ作家ですが、母親との間には婚姻関係はなく、いわゆる愛人関係でした。主人公は父親と一度も合ったことはありませんでした。

 

その父親が亡くなり、その長男から突然連絡を受けます。父親の未発表の原稿があるかもしれないから探してほしいとの依頼でした。タイトルが「世界で一番透きとおった物語」であることしか手がかりがない中、主人公は父親の他の愛人たちに話を聞きながら、原稿の行方と本当の父親像を探っていく…。

 

これ以上書くと余計なヒントを与えそうなのでこれくらいにしておきます。

 

必ずびっくりするし、その後感動必至なので一度読まれることを強くおすすめします。